Ned Kelly感想(その2) *前の続き。何度も言うけどネタバレです!* *DVD入手方法、ネドケリ関連本については末尾にあります* |
@血を飲む 確かこの作品は本国でPG-13のレーティングが付いたはず。確かに、でした。このシーンはレーティングつけるべき。山でまた生活してたケリー団なんだけど、突然警察の焼き討に遭います。もちろん居場所を漏らしたのは…。炎の中馬で駆け抜ける4人…でも映るのはネッド&ジョー(笑)あー、炎の中馬を走らせてるケリーギャングカッコいいよ〜vvv で、翌朝。水源にしてた小川に小石を投げ込みながら、悔しそうにジョーが「毒を流しやがった…」って言うシーンがあるんですが、ここの顔真っ黒にして悔しそうに言うジョーは最高です。↓川を見てブツブツ…vv ![]() それからひたすら馬で行動するも、喉の乾きには限界が…。ある夜、4人が岩の窪みに寝てると(ここで寝てるジョーもまた格別に美しいのvvvしかも相変わらずネッドの隣…)、ネッドはナイフを持って馬に近付きます。気付いたジョーは訝しげにネッドを見つめる…。ネッドは馬の首を掻っ切って、何とその血を飲み始めたんですYOー!(恐)そして他の仲間も恍惚した表情で血をむさぼる様に飲みます。唯一このシーンで血を飲む姿が見られなかったジョーは一体どうしたんでしょうね?飲まなかったのかな、やっぱり…。でもあれだけフラフラになってたのに…。疲れと乾きでフラフラになって馬に乗っているジョーもまた萌えでしたvv A背中を洗ってくれないかい? ついに来ましたオーリの入浴シーンーー!!!(発狂)結局2匹の馬を殺してしのいだけど限界だったらしく、ケリー団はジュリアの家に転がりこみます。裏庭の水道(たぶん水撒き用)で水で体を洗うダンとスティーブに対し、何故か一人悠々とタバコふかしながらお風呂で入浴するジョー君(笑)やっぱり特別扱いなのねvv狭いバスタブから足を出して、ゆっくりタバコを味わっております。…あれ、この撮影の頃って禁煙してなかったか、オーリ?(汗 そこへ中国人のメイドさん乱入。いいなあ!!(←馬鹿)慌てて出て行こうとする彼女に、お得意の中国語で「背中を洗ってくれないかい?手が届かないんだ」と言って黄色いスポンジを渡します…。 ![]() あああー!!見えそう…見えそうだよオーリィーー!!!(興奮)この写真では小汚いバスタブってのが結構ポイント高いな〜とか思ってたけど、実際はもっと明るくて綺麗でした(^^;で、メイドさんもまんざらでもない笑顔でジョー君の言う通りに…。以下省略されたとこをみるとやっぱりこの後…(汗) 一方ネッドは、弟ダンと外でお父さんとお母さんの話を。ここでやっと、冒頭の「DROWNING MAN」の意味が明かされるんですが、ここのネッドの言葉をラストに思い返すともうもう…!(泣)彼が思い出の中で生き続ける父親に対してずっと胸に抱いている誇りが何なのか、どうして彼はここまで戦おうとするのか――その思いの丈の一端がここで吐露されるワケです。……ジョーに語ってくれてたらもっと良かったのに(笑) B帰郷 久々に家に帰ったケリー団。感動の家族との再会にどうしてジョーだけいないのかな〜って思ってたら、彼はちゃっかり例の女の子(最初の酒場で抱きついてた子)マギー(Maggie)といちゃついてたよ(笑)アーロンに会ったと言う彼女に「and what did you give him?」なんて言っちゃうとこがステキ!いやらしい!(笑)もちろんマギーはちょっと怒って「scoundrel」とか言います…確かにな(笑)ここでアーロンの連れがジョーについて聞いてきたコトを知って驚くジョー。 Cアーロン&ジョー マギーから聞いた話を不審に思ったジョーは、ネッドと共にアーロンのもとへ向かい、久々のアーロンとの再会を喜ぶ…んだけど、ジョーの後ろにネッドもいたことに気付いて焦るアーロン。そりゃ売った相手だもんね。ジョーが今度の計画について仲間に入らないかと誘うけど、彼女が妊娠してる(例の13歳の子)からとか言って断ります。そう聞いて素直にお祝いを言うジョーが可愛いvvそして抱き合うジョー&アーロン。そんな二人を少し遠めに見てるネッドは、やはりヤキモチですか?(笑)アーロンが去った後、笑顔をさっと消して呟くジョーがサイコー。まじでサイコーです。 「Aaron...What are you doing?」この心配そうな苦痛の表情を浮かべるジョーもまた(>_<) D悲しい結末 いや、ここはもっとテンション高く書きたいんですが、あまりにもジョーとアーロンが可哀想だったからちょっと、ね。要するに、オーリの女装シーンはここなんですね。警官たちとカードに興じた後、恋人のいる部屋に戻ったアーロンを馬引きの女が外から呼びます。他の警官はすっかり女だと信じて「お前の他の売春婦の一人だよ」とのたまってくれます!そこで、心当たりのありまくるアーロンは外に出て、女の名前を小声でつぶやきながら近付いて…。 さすが長年一緒に過ごしただけあって、アーロンはかなり離れた位置でそれがジョーだと見破ります。 夜風にスカート(ローブ?)をはためかせ、頭まですっぽりフードを被ってじっと立ってるジョーを。 パタっと足を止め、ただ小さく「ジョー?」と呟いたアーロン…。 さっと銃を構えたフードの下には、幼馴染ジョーの見慣れた顔…。 お互い一瞬だけ沈黙し、次の瞬間にはジョーは躊躇いなく引き金を引いてアーロンの胸を打ち抜きます。 ジョーーー!!!(号泣) E反抗 涙一つ流さず、ジョーはネッドと馬で走り去るんですが、ここで初めてジョーがネッドに反抗。あああー!辛いだろうよジョー!ネッドの右腕だし危険因子だということは分かってても、アーロンが何でそうしたのか分かるもんだから…!!自分のためだって、賢いジョーはきっと知ってたんだね(泣)金のためだけに友達を売るような男じゃないって、ちゃんと知ってたもんね…(涙)そして訴えるような目でネッドを見つめるジョーの目は、涙でうるんでました(泣)オーリィのでっかくて茶色の瞳があんなに涙で潤んでるのは初めてで、か〜なり胸打たれましたねえ(^^; Fネッド・ケリー&ジョー・バーン いよいよ佳境、この辺りからネッド&ジョーのコンビ行動が目立つようになります。今まではあくまで4人のケリー団として行動してたけど、きっといよいよ命が危なくなってくる作戦に入るから、信頼できるジョーしか連れていけないんでしょうね。少し大人になったケリー団の面子はホントにみなカッコいい!アイリッシュの集まる酒場で、改めてケリー・ギャングを紹介(?)するシーンは大好きですvv そうそう!この酒場に行く途中で「The Great Orlando」なる人物が出てきて笑えました(笑)しかもデブの親父!(爆)となりに可愛いGreat Orlandoがいるじゃん!ってツッコミたくなりましたよー。この紹介の時のジョーの立ち方が色気ありすぎて心臓に悪かった(笑)カウンターに体を預けるカンジで立って、腰をこうクイっと曲げてるの(ええい、分かりにくい!/笑) ![]() 酒場には偶然ジョーン(ネッドの昔の彼女?)がいて、ネッドは彼女とまったり会話を。その間計画の一端を英国警官カーナウに見破られ、数百人を超える警官が酒場へ向かっていることを知る4人…。 G長いマフラーが可愛いジョーvvv ネッドがいっそう髪&ヒゲもしゃもしゃ(本当にすごいもしゃもしゃ…)になったのに対し、ジョーは髪もヒゲも短くしてさっぱりしたカンジになりましたvvそしてジョーの服装!細身のロングコートにGパンネックタートル、そして長いマフラーを前でたらんと結んだ恰好で、かなり可愛いっすこれ!!似合う!!以降最後までこの恰好です。 H決戦の夜 いよいよ決戦が始まる前、4人はあらかじめ強度を確かめておいた鉄(?)で作った防弾アーマーを着こんで準備。ジョーはあのマフラーしたまま着こんでて、「外せよ!」って思っちゃいましたvvホントに可愛いったらvvこのアーマーきると、コートがスカートみたいに下から出てて、あの女装シーンよりオーリィ可愛かったです(爆) やっぱりギャングと言えどまだ子供…。怯えるダンやスティーブ、そしてジョーにネッドが改めて声をかけます。最後に「ジョー…」と聞こうとしたとき、ジョーが遮るように「ヤツらに見せてやろう、僕達の戦いを…だろ?」って笑ってみせるんですよーvvv健気だー!!本当はめっちゃ怖がってるくせに(泣)ジョーの最後を知ってるだけにここで泣きそうでした(^^;この「old good」って「聖戦」とでも訳すのがいいのかしらん? ![]() IJesus Christ 警官隊とケリー団の戦いは、興奮してイキがったアホ警官どものせいで、酒場にいた大勢のアイリッシュの人々まで巻き込むことに。雨の中、4人が顔まですっぽり隠す鉄のアーマーを来て揃って警官隊の前に出揃ったシーンは本当に感動します!そして4人もと2丁拳銃…。 ![]() 一旦酒場に戻って応戦する中、関係ない人々があまりにやられていくのに耐えかね、ネッドは一人、気をひくために警官隊の前に飛び出します。それに気付いたジョーは、逃げ惑う人々に「急いで!今がチャンスだ!後ろのドアから、早く!」と言って人々を逃がすんですけど、この人々も出て行ったところを緊張した警官に撃たれ、何人かは死んでしまうんですよー(泣)ホント、アホ警官! ネッドが外に出て、3人で部屋から応戦している中、ジョーはふと周りを見回して、血に塗れて倒れている人々の死体に驚愕します。がむしゃらに撃っていたうちには気が付く余裕もなかった、あまりの惨状。 外からは警官たちがとめどなく発砲し、酒場の瓶や酒樽、窓はどんどん割れていく…。 ジョーは応戦することも何もかも頭から消え、「Jesus Christ, lads,」と呟きます。ここのジョーの表情と声!!(泣)すごいです!めちゃめちゃ頭に残ります!別に泣いてるとかそんなんじゃなく、本当に「Jesus」って祈りを捧げながら嘆く感じ!オーリィー!!! J飲めないお酒 そうして呟いた後、ジョーは「I think I need a drink」(何か飲まなきゃ…)と呟き、一人フラリと立ち上がります。そして銃弾が飛び交う中、まっすぐにカウンターに近付いて、震える手でグラスにウィスキーを注ぐ…。 少し注いで、それを飲もうと持ち上げて窓の方に振り返った瞬間、銃弾が見事にグラスを割り、ウィスキーももちろん床に…。それを少しの苦笑と面白がるような微笑を浮かべて見つめた瞬間、ジョーは腹に痛みを感じて「う!」と呻きます。ちょうどその銃弾はジョーのアーマーの継ぎ目に当たり、そのままジョーの下腹部を貫通…。 ジョーは目を見開いてダンとスティーブを見つめるけど、そこには最も信頼するネッドの姿はなく、ジョーはそのままカウンターの下に体を沈め、息絶えたのでした…。 ジョォォォォーー!!!(号泣)ジョー!!!ジョー!!!!!死なないでー!!!!!とにかく悲しくて、私、その場で再生一旦止めちゃいましたよ(^^;お酒飲ませてあげたかったよー!!(泣) K2発の弾、ケリー団の終わり 夜が開けると、ネッドは外で気を失ったたらしく何とか起き上がって周りを見て、唖然。酒場は警官隊に囲まれて、火がつけられてたんだから!中ではダンとスティーブが身を寄せ合って震えてました。ダンの拳銃に残ったのは2発の弾。それを聞いたスティーブは、「十分だ」と言って自分の頭を打ち抜いて自殺。ダンも。 残った傷だらけのネッドは、そのまま警察に捕らえられ、運ばれていくのでした。 ネッドの頭を過ぎるのは、幼い頃、父親に認めてもらった、誇りに思ってもらえた輝かしい小さなヒーローだったあの瞬間。緑と金のサッシュを腰に巻いた、あの時のこと。緑と金のサッシュのヒーローになりたかった――ネッドのこれまでの思いは、全てここに還元されてるのです(泣) 汽車で手当を受けるネッドの元に、ヘア警視が訪れます。そこで血塗れのサッシュを見て驚くヘア。彼はもしや「DROWNING MAN」の事件の男の子の父親かなにかだったんだろうか?詳しくは分かりませんが、ネッドに一応断りを入れ、ヘア警視はサッシュを持ち去ってゆく。 横たわったベッドの上、ゆっくり動く汽車の窓から見る子供達の姿。彼らの目には未だネッド・ケリーとケリーギャングはヒーローであるに違いありません。例え権力に負けたとしても、屈してはいないのだから。 ネッド・ケリーは史実として、3万を超す署名が集まったにも関わらず、公判のすえ絞首刑に処されこの世を去ります。その年わずか25歳。オーストラリアに今も語り継がれる義賊の英雄の早すぎる死には、映画を超えていろいろ考えさせられるものがありました。 以上!!! さあ、どれだけこのジョー・バーンという男が魅力的かお分かりいただけたでしょうか?!! こうして書いてると、確かに出番は圧倒的にネッドが多いんですけど、残ってるのはジョーのシーンばかり。ま、私がジョーしか見えてなかったってのもありますけど(笑) とにかくね、ホント良かったですDVD買って。これをいつ公開されるか未だに分からない日本の配給会社の 気まぐれに任せて待ち続けるのは、私には無理でしたねー。 ジョー・バーン、愛。 |
あまりにも愛なんで、オーリィに習ってちょいと本なんか読んでみることにしますvvもっと知りたいvv あー、未公開シーンとは入ったDVD出してくれないかなーvv買うのになーvvv ちなみにNed Kellyは以下のところで購入できます♪ @EzyDVD…オーストラリアのオンラインDVDショップ。早いし安い。GSTは日本はかかりません。 A英国アマゾン…英国版のネドケリが買えます。ジャケは断然こっちが格好いい(笑) 再生にはリージョンフリーもしくはリージョン4対応(日本国内で売ってるDVDデッキはリージョン2のみの再生)のDVDデッキが必要なんで、オークションなんかで探して安く買うことをお勧めします。でもPCのDVDは確かリーフリだったと思うので、ご自分のPCにDVD内臓してる人は調べてみるといいかも。 英国版はリージョンは同じ(リージョン2)ですが出力がNTSCでなくPALなので、こっちの場合PAL変換ができるデッキでないと再生できませんのでご注意を。 それからネドケリ関連の本をまとめてみました。 @True History of The Kelly Gang/Peter Carey著…ブッカー賞受賞作。非常に文章が上手いですvv Aケリーギャングの真実の歴史/ピーター・ケアリー著・宮木陽子訳…上の訳本。うーん、訳が(汗) BOur Sunshine/Robert Drewe著…この映画の原作。でもちょっと面白くないカモ(笑) CNed Kelly/Robert Drewe著…この映画のノベライズ?上のと内容は同じです(^^;。 |
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